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ヒートショックについて
みなさん突然ですが、「ヒートショック」についてご存知ですか??
【ヒートショックとは】
暖かい部屋と寒い部屋との温度差による急激な血圧変動が原因で、心筋梗塞や脳卒中を引き起こす健康リスクのこと。こちらが定義になります。
恐らくイメージとしては、
・温度差によって心臓に負担がかかること
・冬におこる ・高齢者に多い くらいでしょうか。
しかし、ヒートショックは私たち生活の中での身近な大きな危険であるのです。私は恥ずかしながらヒートショックについて調べるまで、そこまで危険視していませんでした。
▼この数字を見てください▼
2023年 交通事故による死亡者数(年間) 2678人
※警視庁HPより
ヒートショックによる死亡者数(年間)7900人
※消費者庁HPより
正直、とても驚きました… ヒートショックによる死亡者数は交通事故により死亡者数よりもはるかに上回っていたのです。特に冬の入浴中に高い確率で起こっていることも分かりました。なによりも、ヒートショックは身近なリスクなんだという事がお分かりになったと思います!
今回は、住居のなかで私たちができるヒートショックの対策についてお話したいと思います。
【ヒートショックが起こりやすいのはどんなとき?】
温度差が大きくなりやすい場所を行き来するとき
例)
・脱衣所とお風呂場
・寝室と廊下
・リビングとトイレ
☆冬場にお風呂に入るとき、衣類を脱ぐとブルっとするのも実はヒートショックの症状!!
【ヒートショック症状】
《軽度》 めまい・立ち眩み
《重度》 呼吸困難、嘔吐、意識の消失
【家の中でできる対策】
・お部屋の温度を上げる → 暖房器具を設置しお部屋の温度を上げましょう
・浴室内に冷え防止マットを敷く → 浴室内のタイルからヒートショックの予防
・熱いシャワーを出して浴室内の温度を上げる
・断熱リフォームをする → 内窓(二重窓)や高性能窓(取替窓)を取り付け
★断熱リフォーム具体例★
①浴室窓の断熱
二重窓の設置、断熱性の高い窓ガラスへの切り替えや、浴室カーテンやブラインドの設置などあります。
②浴室の床の断熱
浴室の床を思い切って浴室内用の床暖房に設置するのもお勧めです!
③ユニットバスに変更
洗面台がお風呂場に設置されているタイプを指します。通常の浴室よりも冷えにくく高湿度を保ちやすい特徴があります。
④浴室暖房機の設置
最近では後付けで設置できる簡易的な浴室暖房機もあります。大がかりなリフォームを実施しなくても浴室内を暖かく保てます。
私たちの生活でヒートショックは身近な危険でした。家の中でできるちょっとした工夫、もしくは思い切ってリフォームをする!ことから大事な命が守られることもあります。家を建てる際、ヒートショック対策という点も考慮してみてもいいかもしれませんね!