COLUMN

よりそいコラム

SAKABE DESIGN TOP PAGE >  よりそいコラム

  • 注文住宅
2024.04.08

シロアリ対策について

今回のコラムでは、家を建てたいと検討している方に向けて、新築時に特に重要となる対策、「シロアリ対策」についてお話したいと思います。 なぜ新築時に重要なのかというと、建築基準法で定められていることも理由ですが、それ以外に新築にしか出来ない対策があるからです。念願のマイホーム、数年済んだのちにシロアリにやられた!!という事を防ぎ、長く快適に暮らせる家作りの為にも是非このコラムで「シロアリ対策」の方法を知ってください。

■お話の前に・・・・

Q:  そもそも新築でもシロアリって発生するの??

A:  はい。発生する可能性十分にありです

→シロアリは築年数の経過した古い木造住宅に発生するイメージの方が多いかもしれませんが、たとえ鉄筋コンクリート造の新しい家であっても油断は禁物なんです。その理由は高い湿度と適温が保たれていて、餌となる木材があれば、築年数に限らずシロアリは寄ってくるからです。

Q : なぜ新築時にシロアリ対策が重要なの?

A : ①建築基準法で対策が必要なことが定められているから

→建築基準法で定められている対策は「木造建築の地面から1メートル以内の部分(柱、筋交い・土台など)には必要に応じて防蟻処理を行うこと」とあり、新築を建てる際にはこの基準を満たす必要があります。

A : ②新築時に、シロアリ対策しやすい造りにできるから。

→「点検しやすいつくりにする」「侵入経路に対策を施す」「建築木材や、断熱材などに防蟻処理を施す」「シロアリ対策になる木材を使用する」「防蟻シートを床パネル下面に張る」などあります 。

Q : シロアリの被害ってどんなやつ?

A :・家の中や周囲に不自然な土の塊(蟻道)がある

   ・柱や壁をたたくと空洞音がする

   ・畳に穴があいたりすれたりしている

   ・柱や壁がやわらかくなっている

   ・ドアや窓の木枠が変色したりしている

   ・家の中や周囲に羽アリの死骸や羽の残骸がある

Q : シロアリの被害にあったらどうなるの??

A : 建物自体へのダメージ、特に見なければいけないのは耐震性の問題が発生!!

→シロアリの被害のイメージとして、家を支える柱が食われ、家が倒れてしまう!?というのがありませんか?実際にはシロアリだけで家が倒れることはないのですが、家を支える柱がやられると耐震性の問題点が出てきます。

新潟中越地震、阪神淡路大震災にて崩壊した家屋のうち7割から9割に蟻害や腐朽があったという報告があります。シロアリ被害が地震時の建物倒壊に影響を与えていたと言われています。

■対策例の詳細

「点検しやすいつくりにする」

シロアリの被害は木材の中など見えにくい部分から始まるため、あらかじめ点検しやすい家のつくりにすることは、対策として重要です。例えば、床下に潜って点検できるように点検口を設置、家の周囲からも蟻道がないか点検できるように 基礎の立ち上がり部分がデッキや物置などで隠れないようにするなどが挙げられます。

「侵入経路に対策を施す」

シロアリの主な侵入経路は「基礎の立ち上がり」「配管貫通部」「基礎の打ち継ぎ部」「玄関ポーチ」の4か所です。基礎の立ち上がりは先述の通り、蟻道を発見しやすいつくりにする。配管貫通部は、防蟻剤入りのウレタンやシーリングで隙間をふさぐ。基礎の打ち継ぎ部は基礎止水プレートなどで継ぎ目をふさぐ。玄関ポーチは、土台や玄関ドアを支える柱の下にもコンクリートを入れ、さらに防蟻剤入りのウレタンやシーリングで隙間をふさぐ。これらの対策を取ることが重要です。

「建築木材や、断熱材なのどに防蟻処理を施す」

骨組みとなる木材のことを「構造木材」と呼びます。この構造木材に防蟻薬剤を注入することでシロアリ被害を防ぐことができます。この方法は新築時のみ施工可能な方法です。ただし、防蟻薬剤を注入した木材以外には効果を発揮しないため、家全体を守るためには、その他のシロアリ対策を組み合わせる必要があります。

「シロアリ対策になる木材を使用する」

一般的に、香りが良く固くて頑丈な種類の木材はシロアリの被害に遭いにくいとされています。具体的には、檜、杉、ケヤキ、チーク、ヒバ、ローズウッドなどです。ただし、シロアリが好まない木材を使用すれば、必ず被害を防げるというわけではありませんので別途対策は必要です。

「防蟻シートを床パネル下面に張る」

安全性の確認された薬剤や天然成分を注入した「防蟻シート」を床パネル下面に張り、シロアリが寄ってくるのを防ぎます。

新築時にできること、調べたらもっと色々ありそうですね! 快適な家づくりのため、専門業者ともよく相談しながら新築時にできるシロアリ対策をしっかりしていきましょう。