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よりそいコラム

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  • 注文住宅
2023.07.03

誰もが住みやすい未来の住まい
子育て世帯にも人気のバリアフリーな注文住宅 

住まいは、私たちの生活の質を大きく左右する要素の一つです。特に高齢者や身体的制約のある方々にとっては、快適でバリアフリーな環境は自立した生活を送る上で不可欠な要素となります。また、バリアフリーな注文住宅は、子育て世帯や車いす利用者にもおすすめです。自由な移動や日常生活を楽しむための解決策を提供します。今回は、子育て世帯に焦点を当て、バリアフリーな注文住宅の設計のポイントや利点について探っていきます。未来志向の住まいへの期待が高まる中、バリアフリーな注文住宅が持つ魅力についてご紹介します。 

家族の幸せと安心は、住まいのデザインによって大きく左右されます。特に子育て世帯にとっては、安全で快適な住環境が重要な要素となります。そこで、バリアフリーな設計が取り入れられた注文住宅が注目を集めています。 

階段をなくした平家

階段のない一階建ての住宅は、高齢者や身体的制約のある人々にとって便利で生活がしやすいということはもちろん、赤ちゃんから子供までの成長過程においては、自由な移動と安全性を提供することができます。特に幼い子供がいるご家庭では、ひとときも目が離せないくらい、子供は好奇心旺盛によく動き回りますよね。そんな中、安全性の高い住まいを提供してあげることはとても重要です。 

階段のない平家の住宅では、少なくとも階段からの転落という事故は防げますし、下の階への振動や騒音を気にすることなく、子供たちは自由に動き回ることができ、走り回ることも可能です。 

平家ということで、2階以上の窓からの転落も防ぐことができます。

さらに、子供たちが安心して遊べる屋外スペースも重要な要素です。バリアフリーな平家の住まいでは、庭やテラスなどのアクセスもしやすい設計することができます。子供たちが家庭内の安全な場所から外での活動を楽しむことで、伸び伸びと成長することができます。こちらの設計では、ペットも飼いやすくなります。 

バリアフリーな平家の注文住宅は、子育て世代にとって利便性や安心感を感じられることがメリットです。住まいの設計段階から子育てを想定し、家づくりを考えていきましょう。子供たちの成長に伴った自由な動きや安全性を考慮し、家族が快適に過ごせる環境を整えられるといいですね。 

シンプルな内装デザイン

家具やインテリアの配置に注意を払い、室内の動線がスムーズでストレスの少ない環境を作ることもバリアフリー住宅の重要なポイントです。特に床に物を極力置かなくすれば、広々としたスペースを確保できます。 

家具や装飾品の配置にはシンプルさを重視し、必要最低限の家具のみを選べば、スペースを広く確保することができます。その際には収納を大きめに設計しておくと良いでしょう。 

また、扉や開口部の幅を広く設計するのもバリアフリー住宅においてポイントとなります。一般的なドア幅よりも広い扉を採用し、車椅子や歩行器がスムーズに通れるようにします。また、扉を引き戸にするなど、開け閉めが簡単になる仕組みを導入することも考慮しましょう。 

滑りにくい床材

バリアフリー住宅にするためには、滑りにくい床材を選ぶということも重要です。高齢者や小さな子供がいる家庭では、滑りやすい床材だと転倒して怪我をしてしまう可能性があります。 

ビニール系の床材やクッションフロア、またはタイルカーペットにすると滑りにくい上、万が一の転倒の際も衝撃を吸収してくれます。 

キッチンやバスルームなどの水回りは、水漏れによって特に滑りやすくなってしまいますので、ノンスリップタイルといわれる滑りにくいタイルや防水シートを敷くことで滑りや転倒を防ぐことができます。 

フローリングにしたい場合は、滑り止めのワックスがけをするなどの対策をすると、高齢者や小さな子ども、またペットの転倒を防いでくれます。 

大理石は最も滑りやすいため、安全なバリアフリー住宅にするためには避けた方が良い床材だと思います。 

照明と安全装置 

明るさと照明もバリアフリーな住宅において重要な要素となってきます。明るい照明や自然光を最大限に取り入れ、視覚的な安全性を高めることで、高齢者や小さな子供、赤ちゃんを育てる親にとっても、快適な住まいとなります。自然光を最大限に取り入れるために、窓を大きくし、カーテンやブラインドをシンプルなデザインにすることを検討しましょう。

また、自動照明の人感センサースイッチを設置すると、夜間中の室内が自動的に明るくなるため、安全性を確保できます。また、火災報知器や非常用照明などの安全設備も適切に設置しましょう。 

その他の工夫

その他の工夫として、床の段差を極力少なくするということです。子供たちが転んでしまって怪我をするリスクを最小限に抑えるために、床面の段差を極力なくした方が良いでしょう。 

また、子育て世代にとっては収納スペースも重要な要素です。どんどんと増えていく子供たちのおもちゃや衣類。その必要なアイテムを整理整頓するために、バリアフリーな収納スペースを十分に確保しましょう。低い位置に収納スペースを設けることで、子供たちも自分で物を取り出しやすくなります。 

また、高齢者やまだ歩くことがおぼつかない小さな子どもにとって、部屋や廊下に手すりをつけると歩行の際や立ち上がる時の補助となり安全です。バリアフリー住宅では、平家がおすすめと前述しましたが、土地の広さの関係もあり、2〜3階建の住宅になってしまう場合もあるかと思います。そんな時は、階段にも手すりをつけたり、高額にはなってしまいますが、家にエレベーターを設置するのも、高齢者にとっては住みやすい家となるでしょう。 


いかがでしたか?バリアフリー住宅の目的は、住み手が自由に動ける環境を提供することです。車椅子や歩行補助具を使用する方々はもちろん、子育て中の方や高齢者にとっても利便性が高く、安心して暮らせる住まいとなります。住宅のデザインや設計を工夫することにより、広々とした空間や清潔感を実現し、快適な居住環境を提供します。 

バリアフリー住宅は、将来的なライフスタイルの変化にも柔軟に対応できる設計が求められます。個々のニーズや要件に合わせて、段階的な改修やアクセシビリティの向上を考慮することも重要です。 

晩婚化などの影響で、子育てと介護が同時にやってくる場合もあり、はじめから2世帯住宅で家を建てよう、と計画される方もいらっしゃるかもしれません。 

バリアフリー住宅の設計は、住まいの機能性と美しさを両立させるために綿密な計画と配慮が必要です。住み手の安全と快適性を追求し、誰もが自由に暮らせる住まいを実現するために、設計士など専門家のアドバイスやデザインの工夫を活用しながら進めていくことが重要です。