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よりそいコラム

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  • 注文住宅
2023.03.31

注文住宅 間取りの工夫 

注文住宅の良いところは、設計の段階から自由にレイアウト・間取りを考えられることです。家族構成や家族の生活リズムに合わせた間取りを設計士さんと作り上げていくことができるのです。ちょっとした工夫で、生活が快適になっていくような間取りの参考をいくつかご紹介したいと思います。 

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リビングを広くみせる間取りの工夫    

①水回りをまとめて別の場所へ 

リビングは、家の中でも一番家族が集まりやすい部屋です。また、お客様が来られた際にも使用する部屋になります。リビングを快適にすることが、家づくりの最も重要な課題といっても過言ではありません。人が集まる場所だから、広いと嬉しいですよね。そこで、リビングを少しでも広くする工夫をご紹介します。 

1階にリビングがある想定の間取りでは一般的に、お風呂や洗面、洗濯機などの水回りも1階に設置することが多いと思います。そこでリビングを広くする工夫に、この水回り一式を2階に配置するという方法があります。そうすることにより、リビングがぐっと広くなった感じがしますし、水回りはどちらかというと、生活感が溢れる場所になるので、来客があった際にも見られなくて済みますね。 

その際、洗面が2階にあるので、玄関横に小さな水栓を設置しておくと、帰宅後すぐに手を洗えますし、子供や子供の友達が来た際にもわざわざ2階に手を洗いにいく必要がなくなるので、合わせておすすめです。 

②アウトドアリビング  

アウトドアリビングとは、リビングの延長上にウッドデッキやテラスなどの空間を作り、リビングが続いているように見せる空間のことです。リビングが広がっているように見えるため、リビングが広く見えます。また、天気の良い日には、外空間に家族が集まることができる第2のリビングとして人気です。友人家族とのバーベキューが楽しめるのも外空間ならでは。お庭の一部をアウトドアリビングとして活用することで、より豊かな生活空間になります。 

アウトドアリビング用の家具は、屋外専用の家具を選ぶようにしましょう。防水機能が施され雨風に強く、丈夫です。デザインはリゾートタイプのものが人気です。

子供部屋の間取りの工夫

①将来の間仕切りについて 

新しく家を建てる際、子供の数が確定していないご夫婦も多いのではないでしょうか?兄弟の歳の差や性別によっても必要な部屋の数が変わるかもしれませんよね。未来を想像して家を考えるのは楽しく、希望する子供の人数分部屋を用意できればいいけれど、現実を考えると予算の関係もあるし悩ましいところですね。そこで、子供部屋に関する間取りの工夫は、部屋の広さを確保しておき、兄弟の人数により、後から間仕切りで部屋を分割するという方法です。 

もし、一人の場合であっても一つの部屋を広く使えて良いですし、将来的に子供部屋が複数必要となった場合にも対応できます。その際は、天井や床にあらかじめ下地材を施工しておきます。そうすれば、将来間仕切りが必要になった時に壁やボードをはめ込むことができます。 

その他、建具を置いて仕切る方法や簡易なアコーディオンカーテンで仕切るのも良いと思います。 

②子供部屋の配置場所  

子供部屋は2階に配置する、という間取りが比較的一般的かと思いますが、リビング横に配置する方も増えているそうです。リビングの隣に子供部屋があると、リビングが散らかりにくい、子どもが小学校へ上がった時にリビング学習がしやすい、リビングを通過して子供部屋へいくような間取りにしておけば、思春期の頃もコミュニケーションが取りやすいなどのメリットがあげられます。子供部屋が2階にあると、小学校高学年くらいまでは使われない部屋になる可能性も高いです。使われない部屋をなくして有効に活用するためにも、リビング隣に子供部屋を配置する間取りは人気があります。 

効率の良い家事導線の間取りの工夫

長く住む家において、家事は毎日の作業。ここを効率化するだけで、時間の使い方が圧倒的に変わってきます。 

①洗濯物を効率化する工夫  

子供がいる家族なら、洗濯は毎日の作業。例えば、1階に洗濯機、2階に干すスペース、衣類をしまう場所は各部屋へ、となってくると随分時間がかかりますよね。さらに毎日行う家事なので、効率化は必須だと思います。 

この効率を間取りの工夫で少しでも良くしたいですよね。洗濯物の家事効率をよくするには、導線の工夫が第一です。洗濯機のある場所と干せる場所をすぐ近くに設置することがポイントです。外に干すなら、ベランダや勝手口の近くに洗濯機を、室内に干すなら、室内干しの部屋の横に洗濯機を設置すると随分と家事効率が違ってきます。さらに、ファミリークロークと呼ばれる家族の衣類をまとめてしまえるスペースが近くにあると、少ない導線で洗濯物が完結してしまいます。これはだいぶ効率的ですね。ファミリークロークを作る余裕がなければ、小さな家事室を近くに作っておくと便利です。 

②ウォークスルータイプのシューズインクローゼットを活用 

玄関から家に入る入り口を来客用とファミリー用に分けると、常に玄関がスッキリします。家族はシューズインクローゼットで靴を脱いでしまい、そのまま家に入れるようにするといいですね。また、アウトドアに出かけた時など大きな荷物を持って帰宅した時にも、大きめのシューズインクローゼットがあれば、そこに一時的に置いておけるので大変便利です。 

収納はできるだけ多くする工夫 

できる限り、広い部屋をつくりたい!と思うことがあるかもしれませんが、収納スペースの確保も忘れてはいけません。見せる収納なんていうこともありますが、小さなお子さんがいる、もしくはこれから子どもが増えていく可能性があるご家庭では、モノがどんどん増えていくことは間違く、見せる収納と言っていられない程になっていきます。その中には生活感が溢れでるモノもたくさんあり、やはり収納が必要となってきます。例えば、20帖のリビングよりも、18帖と2帖分の収納スペースを設けた方が、部屋が広く見える可能性があります。突然の来客時にも、収納スペースがあれば安心しませんか?(笑) 

限られた広さの中で、広く見せつつも収納を確保していくことも大事です。できれば、各部屋に少しでも収納があれば良いですね。 

いかがでしたか?今回は間取りや導線についてご紹介しました。一度家を建ててしまうと、なかなか間取りを変更することは難しいです。家を建てるとこの先何十年も暮らしていくことになりますので、子供の成長に合わせて変化することができる間取りや、家事効率を考えた間取りなど、ご家族の優先したい間取りを設計士とじっくりと相談して、納得して家作りを楽しんでくださいね。