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リフォーム(フルリフォーム) VS 建て替え

家の老朽化が気になり始めてきた・・・設備が古く使いにくい・・・家族構成が変わった・・・
これらのタイミングで考え始めることが『リフォーム』もしくは『建て替え』ではないでしょうか。
いったいどちらが自分たちの生活スタイルや経済面でベストな選択となるのか。とても悩みますよね!
そこで今回はリフォームと建て替えのそれぞれのメリットやデメリットを知り、
各ご家庭にあった後悔のない選択肢の手助けとなるお話をしていきたいと思います!

【STEP1】リフォームと建て替えの違いを理解する!
◆リフォームの定義
フルリフォームとは、主要構造部を残して大部分を作り直すことです。
基礎部分や梁、柱といった骨組みだけを残して家を解体する意味もあります。
◆建て替えの定義
基礎部分まで含めて家を解体・撤去し、更地の状態に戻してから改めて家を建てることを「建て替え」といいます。
大幅に間取りを変えたい場合や、基礎部分が老朽化していて修復できない場合によく建て替えが選ばれます。建築基準法により「再建築不可物件」とされた建物は建て替えができないため要注意です。
【STEP2】それぞれのメリット・デメリットを知る!
《リフォーム》
◆メリット
1)建て替えに比べてコストが比較的安い!!
一戸建てを建て替える場合、費用の相場は坪単価40~90万円/坪、合計1,000~4,000万円程度
フルリフォームなら10~73万円/坪、合計300~2,000万円程度に収まります。
骨組みや基礎部分を流用できるのに加え、廃材が少なく処分費が抑えられるからです。
2)骨組みの再利用によって工期短縮!
建て替えの工期は3~8カ月程度ですが、フルリフォームは1~5カ月程度と半年以内で施工が可能です。
◆デメリット
1)元の骨組みをそのまま残すがゆえに、根本的な構造を変更できない
壁を取り払って間取りを変更することはできますが、柱までは動かせず、自由度は建て替えより劣ります。
2)骨組みや基礎が老朽化・劣化していると、補修を施さなければならない
劣化が激しい場合は補修費用も高くなり、リフォーム自体が難しくなる場合もあります。
特に、基礎や地盤に問題がある場合は、建て替えざるを得ないケースも多いので注意が必要です。
《建て替え》
◆メリット
1)家の構造や設備など、根本的な部分から不満を解消できる!
基礎や地盤に問題が発生していても対応でき、耐震性を高めて地震に強い家にする、家全体に断熱材を入れて断熱性能を高めることもできます。元の家の構造にとらわれなくて済むので、最新の設備や機能を取り入れやすいのも嬉しいポイントです。
2)リフォームよりも高額のローンを組みやすい!
検査済証(その建物が建築基準関連規定に適合していることを認定する書類)が行政から交付されるため、家の安全性も保証されます。
◆デメリット
1)フルリフォームに比べてコストが高くなりやすい
2)工事中の仮住まいを確保し、二度引っ越しをする手間もかかる
【STEP3】選択する際の判断基準を知る!
《フルリフォームをお勧めしたいケース》
1)コストパフォーマンスを重視する方や、できる限り予算を抑えたい方!
2)構造体そのものに資産価値がある場合(古民家など)や、我が家に強い愛着がある場合
《建て替えをお勧めしたいケース》
1)間取りやデザインを根本的に見直したい方!
2)最新の設備をそろえたい方
3)耐震性能や断熱性能を高めたい方

◇まとめ
フルリフォームは「主要構造部を残して大部分を作り直すこと」、建て替えは「家を解体して家を建て直すこと」を指す違う言葉です。
迷いに迷ったら、まずは言葉の定義をもう一度思い出し、かつコストや許容工期を含めてご自身に合う方法を十分に検討してみてください!!