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  • 注文住宅
2024.05.20

小あがり和室

以前のコラムで、和室は作るべきか、作らないべきかをお話しました。 少しですが、現代の和室の形を紹介しました。 その中でも一番人気のスタイルは『小あがり和室』
皆さんも『小あがり和室』という言葉はご存知の方が多いと思います。

そこで今回は『小あがり和室』をテーマにお話していきたいと思います。

【お話内容】

☆小あがり和室ってなに?

☆小あがり和室の実例

☆小あがり和室の魅力

☆小あがり和室の失敗例

☆小あがり和室を作るときのポイント

1.小あがり和室ってなに?

リビングなどのフローリングの床よりも一段高い場所に設けた和室のこと

ちょっとしたくつろぎスペースや子どもの遊び場、来客用の部屋などさまざまな使い方ができます。

2.小あがり和室の実例

3.小あがり和室の魅力

■和室の入り口部分に座布団などを敷けば、ソファー代わりに使える(フラットな和室にはない魅力!)

■フローリングのリビングの一角に小上がりの和室を設けると、部屋が立体的に。

■小上がり和室を設置して段差ができることで、リビングに奥行きのある空間を作れる。

■段差を設けることで、和室にほこりやゴミが入り込むのを防げる。

4.小あがり和室の失敗例

■狭い。使い勝手が悪い。  

→段差があると、同じ広さでも少し狭く感じられることがあるようです。小上がり和室はリビングのスペースをとってしまうため、十分な広さを確保しておかなければ狭さを感じてしまうようです。  

■家具の配置が難しい  

→小上がり和室では家具を置くスペースが限られ、家具の配置の自由度が限られるという意見も。

■乳幼児がいる場合はより注意が必要となる  

→ハイハイや歩き始めの小さな子どもがいる場合には、常に目を離さないようにする必要があります。高さがあるため落下によってケガをする恐れがあるので、日常生活で注意が必要となります。

5.小あがり和室を作るときのポイント

■部屋のどこに作るかを考える!

小上がり和室の使用頻度が上がるような空間に配置することをおすすめします。

例えば・・・

【リビング横】 →くつろぎやすく家族の様子も確認しやすい。扉無しの小上がり和室なら、LDKを広く見せる効果もある。

【ダイニング】 →座卓で食事を楽しめる空間になる。

■広さと高さを考える!

【広さ】

2~4.5畳くらいの広さを採用する方が多いようです。 広さによって次のような使い方ができます。

2~3畳 :趣味部屋、スタディスペース、子供の遊び場、家事室

3~4.5畳:客間、畳ダイニング、簡易的な寝室 どんな用途で使うのかをまずはしっかり考えることがキーになりそうですね!

【高さ】 小上がり和室の高さは20~40cm前後で設計するケースが多いようです。 それぞれの特徴は次の通りです。

20cm前後 : 上り下りしやすい、圧迫感が出にくい、落下時の危険性が低い

40cm前後 : 腰をかけやすい、別空間のような雰囲気を出しやすい、下を収納に使える

■扉の有無を考える! 扉の有無によって、小上がり和室の使い勝手やデザイン性は大きく変わります。

扉あり : 個室としても使える、圧迫感が出やすい、費用がかかる

扉なし : 隣の空間とのつながりを作りやすい、開放的、目線を隠せない

■収納の有無を考える!

小上がり和室を作るなら、デッドスペースを活かして収納を作る方法もおすすめです。高さをつければ、そこに引き出し収納をつけることもできます。

いかがでしたでしょうか!? 自分の暮らしに合った、位置・広さ・高さなどを考えながら使い勝手の良い空間に仕上げたいですよね! また、用途によって扉や収納の有無を考えることも大切だったり、高さ一つとっても用途が変わったり。。今回紹介した魅力や失敗事例を参考にしながら、家族にぴったりの小上がり和室を作れるお手伝いが出来れば幸いです。