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注文住宅リフォームの選択 DIY vs. プロ、成功させるために最適な道は?
新たな生活空間を創り出すためのリフォームは、住宅オーナーにとって夢の一歩です。しかし、その夢を実現するためには、大きな決断が待っています。リフォームプロジェクトを進める際、自分でやる DIYと専門家であるプロに依頼するのどちらを選ぶべきかは、リフォーム成功への鍵となります。
一方はコストを削減し、自分の手で夢を実現することができ、もう一方は専門知識と経験に裏打ちされた高品質な仕上げが期待できます。この記事では、リフォームの成功に向けて最適な選択を導くために、DIYとプロの比較を通じて有益なアドバイスを提供します。あなたのリフォームプロジェクトを成功させるために、正しい選択をする手助けとなれば幸いです。
DIYのメリット
DIYとは「Do It Yourself」の頭文字をとったものです。DIYの魅力は、リフォームに取り組む際に、自分自身が手を動かすことで得られる達成感や自由度の高い柔軟性、そしてコストの削減です。自分の手で何かを作り出すことがもたらす喜びを味わい、予算やスケジュールに合わせてプロジェクトを計画的に進めていきましょう。ここでは、DIYのメリットについてご紹介します。
コスト削減
最も魅力的な側面の一つは、明らかにコスト削減です。プロの建築家や職人に依頼すれば、仕上がりは完璧なものになることは間違いないですが、その分コストもうんと高くなります。依頼した業者が、さらに下請けに依頼した場合、その中間マージンも上乗せされますし、予算をこちらでコントロールすることができません。その点、できる範囲のところであれば自分で作業を行うことで、人件費は0(ゼロ)ですし、材料費も必要なものを必要なだけ調達し、素材のランクも自分で決めることができ、コストを大幅に削減できます。
自己満足感や達成感
DIYでは自分の手で何かを創り出し、それを完成させたときに充実感や満足感を得ることができます。特に注文住宅では、もともとこだわりのあるオーナー様が多いと思いますので、なおさらです。またDIYを通じて、自分自身が家の現状抱えている課題を詳細に把握してからそれを克服し、成果物を生み出すことで、ますます家への愛着が湧いてくることと思います。
スケジュールの柔軟性
DIYでは、すべて自分のスケジュールに合わせて作業ができます。プロに依頼する場合は、その業者のスケジュールに合わせる必要がありますが、DIYでリフォームを行う場合は、自分の都合に合わせて進めることができます。
急な変更をしたい時や、作業を進めていく中で浮かんだアイディアなど、自由に作業に盛り込むことができます。また、何か問題が発生した場合、自分で解決策を見つけるか、スケジュールを調整することができます。これにより、予期せぬトラブルにも対処しやすくなります。
DIYのデメリット
DIYにはメリットばかりではありません。手軽に始められる一方、スキル、時間、リスク、負担を考慮する必要があり、失敗やストレスの要因となることもあります。DIYにするかどうかを検討する際にしっかりとデメリットやリスクについても考慮しておかなければいけません。
専門的なスキルが必要
一部のDIYプロジェクトは専門的なスキルや知識を必要とします。建築、電気、配管などの分野では、間違った作業が重大な問題を引き起こす可能性があります。専門知識やスキルが不足している場合、安全や品質に不安が出てくることもあるかもしれません。仕上がりも想像していたものにはならず、結局プロに依頼する…なんてこともあるかもしれません。DIYを進めようとしているところが、自分のスキルに合っているのかどうか、まずは検討してみる必要があります。
時間とエネルギーの消費
DIYでは、多くの時間とエネルギーを要することがあります。プロに依頼する場合、作業は専門家によって効率的に行われ、自分の時間を節約できます。DIYは、忙しい日常生活との調和が難しい場合があります。DIYに費やせる時間が十分にあれば良いですが、仕事をしているとどうしてもDIYに費やせる時間が少なくなるのも否めません。平日は仕事、休日はDIYにかかりっきりになり、休む時間がなくなる可能性もあります。
リスクと責任
DIYは成功しても失敗してもすべてが自己責任となります。スキルや知識が乏しく誤った作業や安全基準の無視は、家や住宅の損傷、怪我、法的問題を引き起こす可能性があるので要注意です。
棚の取り付けや、ドアノブの交換など比較的簡単でコストも少なく、短期間で終わるものはともかく、キッチンを改装する、屋根を交換するなど大規模なDIYに関しては、少なくとも勉強して知識をつけてから取り掛かる必要があります。難しいところをある程度プロにお願いし、できるところだけ自分でやるという手もあります。
コスト削減の限界
DIYを選択すると、プロに頼むよりは、かかるお金が安くなることは間違いないのですが、一度しか使わないような専門的な道具が必要であったり、計算ミスで材料が大きく余ってしまったり、と意外なコストがかかることがあります。また、DIYが失敗した場合、後で修復が必要になり、結局はプロに依頼することになったという例も考えられます。
自分が作業をすることで人的コストは0(ゼロ)ということにはなりますが、自分の時間と労力を使うことで、目に見えないコストがかかっているということを忘れてはいけません。自分がDIYをしている間に、もし別の仕事をしていたらトータルでは金額的に得をしていた、ということもあり得るかもしれません。
コスト削減も色々なことをバランス良くトータルで見て考慮する必要があります。
ストレスとフラストレーション
DIYプロジェクトは、予想外の問題や困難に直面することがあり、ストレスやフラストレーションを引き起こすことがあります。特に初めてのプロジェクトや複雑なタスクに取り組む場合、自分自身に対するプレッシャーがかかることがあります。
DIY vs プロ どの箇所をどちらで選択する?
リフォームをプロに頼むべきか、DIYでできるかは、プロジェクトの性質や個々のスキルに依存しますが、一般的にプロに頼んだ方が良いとされるリフォームとDIYでできるリフォームをご紹介します。
プロに頼んだ方が良いリフォームの例
構造的な変更
壁を取り扱ったり、部屋の配置を大幅に変更する場合、構造的な変更が必要です。これらのプロジェクトには、建築家や構造エンジニアの専門的な知識と許可が必要なため、プロに任せた方が良いでしょう。
電気と配管工事
電気配線や配管の修理、アップグレード、変更は、専門的なスキルとコード規制の遵守が必要です。誤った作業は火災や洪水の危険を引き起こす可能性があります。
屋根修理や交換
屋根の修理や交換は高所作業ということもあり危険です。また専門的な知識と適切な安全対策が必要です。プロに依頼することで屋根の品質と安全性が保証されます。
バスルームやキッチンの改装
バスルームのリフォームには配管、タイル作業、お風呂やシャワーの設置が含まれることがあります。また、同じくキッチンにも、電気工事、配管、大工仕事などが含まれます。これらのリフォームには専門的なスキルが必要です。 専門的な知識やスキルが乏しい場合には、プロに任せた方が賢明です。
DIYでできるリフォームの例
ペイント
壁や天井のペイントは比較的簡単で、DIYで行うのに適しています。養生などの適切な準備と注意を払えば、特別な知識やスキルがなくてもそれなりの仕上がりになるでしょう。
フローリングの交換
フロアの交換はDIYプロジェクトとして人気があります。現在では、とても多くの種類の床材がインターネットで安く手に入れることができます。しかも、設置も簡単で特別なスキルがなくても、工作が得意な程度で床材を配置していくことができます。粘着シートが裏についている貼るだけでできてしまう、一番簡単なものや、ラミネートフロア、ハードウッド、またはタイルの設置は、基本的な木工スキルで実行できます。
照明器具の交換
照明器具の取り替えは比較的簡単ですが、それだけでとても雰囲気が変わりますのでおすすめのDIYです。ただし、電気のスイッチや配線を変更する場合は注意が必要です。
家具の制作
簡単な棚や、椅子、テーブルを作るのもDIYに向いています。ホームセンターなどで好きな木材を購入し、必要な道具を揃えたら、解説本や動画などで見ながらできてしまいます。ノコギリなどを使ったことがない、など苦手な人にとっては難しい作業ですが、作るのが好きな人にはとても楽しいDIYとなることでしょう。
庭の整備
庭の整備や造成プロジェクトは、DIYで楽しめるプロジェクトの一つです。好きな植栽、花壇の設置、デッキの構築などが含まれます。レンガなど庭の整備に必要なものは、大型ホームセンターへ行けば色々な種類のものが購入でき、自由にカスタマイズし、こちらも簡単で楽しいDIYですね。
いかがでしたか?今回はDIYでリフォームすることに焦点をあて、プロとDIYどちらが良いかの検討記事でした。
筆者自身も、注文住宅を建てた後、庭の外構をDIYしたり、床材を設置したり、扉にペイントしたり…注文住宅の持ち家なので、自由にカスタマイズして、自身でできるDIYは楽しみながらやってきました。自由で楽しくできる分、やはりプロではないので耐久性や品質に欠けることも多々あり、結局プロに頼んだという経緯もありますが…。DIYを通じて家のことや構造などより深く理解ができた時には感動しました。
リフォームプロジェクトにおいて、DIYとプロの選択は重要です。リフォームを成功させるためには、自身のスキル、予算、時間、プロジェクトの複雑性を十分に考慮することが肝要です。自分でできることとできないことを明確にし、プロに依頼するところ、DIYでできるところ、というのを明確にすると上手くいくでしょう。どちらにしろ、最終的に快適で魅力的な住まいを実現するために、適切な道を選び、リフォームを成功させることが大切です。