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  • お金のこと
2023.07.13

失敗しない!注文住宅の予算管理術 

理想の住まいを実現するためには、予算管理が鍵となります。注文住宅を建てる際、予算内で満足のいく家を実現するためには、慎重な計画と賢明な選択が求められます。予算管理のポイントを押さえ、工夫と柔軟性を持って進めることが大切です。今回は、注文住宅の予算管理術についてご紹介していきます。予算の明確化から始め、プライオリティの設定、専門家のアドバイスの活用、コスト意識の維持、そして変更管理の重要性まで、予算管理についてのヒントやアイデア、またポイントを一つずつ解説していきます。予算内で魅力的な注文住宅を実現するためのスキルを身につけ、満足のいく家づくりの一歩を踏み出しましょう! 

予算の明確化

まず最初に、自身の予算を明確にすることが重要です。希望する設備や仕様を考慮し、建築費だけでなく、土地の購入費用や諸経費なども含めた全体の予算を設定しましょう。また、予算を設定する際は自身や配偶者等、家族の経済的な状況を把握することが大切です。収入や貯蓄、現在の仕事を今後も続けていくのか、など将来の見通しを考慮するようにします。また、住宅ローンを組む場合は返済能力や金利なども考慮しましょう。 

会社員の立場で独立を考えている場合は、住宅ローンを組んでから独立することをお勧めします。住宅ローンは、会社員の方が通りやすく借入金額も多く借りられることがあるからです。自営業の場合は、住宅ローン審査に通りにくいといった傾向があるからです。 

また、予算の上限と下限を決めておくと良いでしょう。予算範囲を決めておくと土地の購入費用、建築費、諸経費(設計料、建築許可費、税金など)など全体の予算をたてる際に、高くなるものと予算を抑えられそうなものを考えてトータル予算を組みやすくなります。一生に一度の夢のマイホームなので、あれもこれもと予算はどんどんと膨らみやすくなります。その際に余裕を持った上限を決めておくと、優先順位も自ずと見つけやすくなり、予算管理もしやすくなります。

ライフスタイルとニーズの考慮

予算が大体決まってきたら、理想の住まいについて考え、自身や家族のライフスタイルやニーズを明確にしていきます。部屋の数や間取り、設備や仕様、エネルギー効率など、必要な要素を洗い出し、大まかな金額を出していきます。そこから、分達のライフスタイルにおいて何が必要で何が必要でないか、を取捨選択していきます。 

予算が大幅にあり、希望する設備や部屋数など全てを叶えられたらそれに越したことはありませんが、多くの方は何かしらを諦めたりすることがあるかと思います。 

そんな時は、住まいに何を求めるのか、大きくいえば人生に何を求めるのか、を考えて家づくりを行うと良いかと思います。 

そうすれば、何が一番の優先事項なのかが見えてきて、予算管理がしやすくなると思います。 

また、家を建てる段階では家族構成が決まってないというご夫婦もいらっしゃるかもしれません。子どもの数は何人にするのか、こういったことも必ずしも希望の人数になるとは限らないため、部屋数については、同性同士の兄弟の場合、異性の兄弟の場合、3人以上の場合などいくつかのパターンでシミュレーションしてみるといいかもしれません。予算があれば、多めの部屋数を確保することも検討してみるといいですね。 

専門家との相談を活用

自分達で予算を組んで進めてく中で、専門家との相談は非常に重要です。建築家や設計士、建築会社などの専門家は、豊富な知識と経験を持ち、予算内で理想の住まいを実現するためのアドバイスを提供してくれます。どうしても譲れない部分で予算を削らなくなってしまったら、納得がいくまで代替え案を出してくれるでしょう。 

例えば、建材や仕上げ材の選択、デザインの微調整、効率的な設備の導入など、予算を抑えながらも品質や機能性を確保するためのアイデアをたくさん持っています。そのためには信頼できる建築家や設計士を選びましょう。打ち合わせを重ねていく中で、しっかりとコミュニケーションを取っていけば、専門家にとっても私達がどういう家を希望しているのか、どういう家が好みなのかが見えてきます。そうすれば希望や予算を考慮しながら、自分達にとっての最適なプランやデザインを提案してくれます。予算の範囲や特に重視するポイントを伝えることで、予算内で最大限の効果を得ることができるでしょう。 

将来のことも考慮して長期的な目で予算を組む

家を建てる時に費用がかからなかったとしても、将来的なメンテナンス費用やランニングコストがかかる場合があります。長期的な目で見て予算管理をすることも重要なポイントとなります。 

例えば、初期費用を安く抑えられた設備であっても、耐久性が低く数年以内に壊れてしまったらどうでしょうか?結果的に高くついてしまうこともあるかもしれません。 

やはり良いものはそれなりに高品質ですし、お値段も上がります。初期投資を抑えられたからといって、 

逆に家を建てる段階で、ある程度の品質の設備を入れておくとメンテナンスだったり、ランニングコストが抑えられることがあり、住みはじめてからのコストが低く抑えられるということもあります。 

これも予算管理の難しいところではありますが、家を建てる際に使える予算と長期的な目で見てお得な方、双方の兼ね合いを考えて判断していく必要があります。 

この判断は、まだ起きていない未来の予測をすることにもなりますので、とても難しい判断となりますが、そこも専門家や既に家を建てた知人や親戚に聞いてみると良いかもしれませんね。 


いかがでしたか?予算の設定は、家づくりの成功の鍵となります。経済的な状況やライフスタイル、専門家との相談を通じて、自身に適した予算を明確にしましょう。予算に合わせた理想の注文住宅を実現するために、専門家の知識と経験を活かし、満足度の高い住まいを手に入れましょう。 

ここで、筆者が注文住宅を建てた時の失敗談をお話ししたいと思います。子ども部屋に勉強机の代わりになるような棚を壁一面につけてもらいました。そうすれば、子ども達が椅子を持ってくるだけで、自由に机を利用し、勉強などができると思ったのです。またこれなら学習机も不要だと思ったのです。ところが、いざ住みはじめて子どもが小学生くらいになってくると、全く不要になってしまったのです。壁から棚が出ることによってとても狭く感じ、また小学生にはちゃんとした、引き出しや本棚のついた机が必要だったのです。 
結局、学習机も購入しましたし、棚も撤去することになり、後からとても余計なお金がかかってしまいました。 

このような失敗のないよう、何が必要で何が必要でないのか、、、しっかり考えて予算を組むことがとても大切です。 

夢のマイホーム、予算内で納得の家が建てられるために参考になれば嬉しいです。