建築技術や家の性能がどんどん進化しています。そこで、注文住宅を建ててしまった後でも、エコリフォームを実施することで、ますます住みやすい住環境を実現することができます。注文住宅を省エネや環境に配慮したリフォームは、持続可能な住まいを作るために重要な取り組みです。今回は、省エネや環境に配慮したリフォームの方法やそのメリットをご紹介します。 

[toc]

環境に配慮した住まいへ！エコリフォームの具体的な方法     

環境問題が深刻化する中、私たちが住む家もエコに配慮した住まいに変える必要があります。そこで注目されるのがエコリフォームです。ここでは、環境に配慮した住まいへと変えるための具体的なエコリフォームの方法をご紹介します。

断熱リフォーム 

断熱性能の高い二重窓やLow-E(※)ガラスの取り付け、外壁や床、または屋根に断熱材を取り付け、住宅の断熱性能を向上させるリフォームです。これにより、冷暖房の効率が向上し、エネルギー消費を減らすことができます。また、室内の快適性も向上し、冬場の寒さや夏場の暑さを軽減することができます。  

「Low-Emissivity Glass」の略であり、低放射率ガラスとも呼ばれます。これは、建物の窓などのガラスに、赤外線放射を減少させるための特殊なコーティングが施されたガラスのことです。 
Low-Eガラスは、建物の断熱性能を向上させるために使用されます。窓からの熱の放射を減らすことにより、建物内部の温度をより一定に保ち、エネルギー効率を向上させます。これにより、冷暖房負荷を減らし、エネルギー消費を削減することができます。 

太陽光発電の導入 

太陽光パネルを屋根に設置して自家発電を行うことで、再生可能エネルギーを利用し、自宅での電力消費を削減することができます。さらに、売電による収益や税制優遇措置を受けることができるため、経済的なメリットもあります。 

雨水の再利用 

雨水を収集してトイレや洗濯機の水として再利用するシステムを導入することで、水の節約を図ることができます。また、雨水の再利用により、下水道負担の軽減や地下水の保全にも寄与することができます。自然の恵みが水資源の節約や環境負荷の低減を実現します。

持続可能な暮らしを実現する！高効率家電とエコリフォームの組み合わせ     

エコリフォームと高効率家電を組み合わせることで、さらなるエネルギーの削減が期待できます。 
高効率家電とは、同等の性能を持ちながら、より少ないエネルギーで運転することができる家電製品のことを指します。省エネ性能の高い家電製品の導入を検討することで、エネルギー消費を削減することができます。また、スマートホーム技術を活用することで、エネルギーの効率的な使用が可能となります。 
それでは、高効率家電はどのようなものがあるのでしょうか？以下に挙げた家電製品の具体的なエネルギー効率向上の特徴をみていきましょう。

冷蔵庫・冷凍庫 

高性能の断熱材を使用し、エネルギー消費効率の高い圧縮機を搭載しているものや、ドアの密閉性が高く、省エネルギーのデフロスト機能を備えているものなどがあります。

エアコン   

高効率のインバーター技術を採用し、部屋の温度を効率的に調整し、エネルギー消費を抑えるものや、省エネルギーのタイマー機能やセンサーを備えているものがあります。 

照明器具 

 LEDライトを使用し、消費電力が低く寿命が長いものや、調光機能やセンサーを搭載し、省エネルギーな照明を実現するものがあります。 

洗濯機  

高効率のモーターや制御技術を使用し、省エネルギーで洗濯を行うものや、省エネルギーのウォーターセービング機能を備えているものがあります。  

電子レンジ・オーブン 

高効率の加熱技術を採用し、短時間で効率的に加熱するものや、省エネルギーのタイマー機能や自動消灯機能を備えているものがあります。 

家電製品によって、さまざまなエネルギー効率向上の技術が採用されています。エネルギースターなどの省エネルギー基準を満たしている家電製品を選ぶことで、よりエネルギー効率の高い住環境を実現することができます。 

住まいも地球も快適に！エコリフォームのメリットと魅力

エコリフォームは、住まいを快適にするだけでなく、地球環境にも配慮した持続可能な住まいを実現する方法です。省エネ効果やCO2削減、経済的なメリットなど、エコリフォームの魅力をご紹介します。 

まずは、経済的なメリットです。エネルギー効率が向上することで、電気やガスの使用量が減り、エネルギーコストが削減されます。また、太陽光発電などの再生可能エネルギーを導入することで、売電による収益を得ることができる場合もあります。 
リフォームを実施することは、一時的にはお金がかかることではあるのですが、長く住む家と考えると長期的な投資をする、という風な考え方もできます。 
エネルギー効率の高い住宅は、将来的なエネルギーコストの上昇にも対応しやすく、低ランニングコストの住まいを実現します。 

また、環境への配慮も兼ね備えています。省エネや環境に配慮したリフォームは、二酸化炭素の排出削減や資源の節約など、環境保護に貢献します。また、再生可能素材の利用や雨水の再利用などの取り組みにより、持続可能な社会を実現する一助となるのです。 
さらに、断熱リフォームにより、室内の快適性が向上します。冬場の寒さや夏場の暑さを軽減することで、居住者の快適な生活をサポートします。快適な生活を送ることで、健康状態も良くなるでしょう。 

省エネや環境に配慮したリフォームは、SDGsの実現に向けた社会的な貢献でもあります。自身や家族の健康や環境保護を考えることで、社会全体の持続可能性に寄与することができます。 

おわりに

いかがでしたか？エコリフォームは、高効率家電や断熱材の導入、雨水の再利用など、持続可能な住まいを実現するための取り組みです。エネルギー消費を削減し、CO2削減に貢献しながら、経済的なメリットもあることから注目を集めています。住まいも地球も快適にするエコリフォームの魅力をご紹介しました。自分の住まいをエコにリフォームし、持続可能な未来を実現しましょう！