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2025.11.27

縁側のある家

縁側のある家と聞くと和風建築をイメージしますよね!
前回のウッドデッキも素敵ですし、和風のお家なら縁側もとても魅力的です。
今回は、縁側の魅力や必要性、設置するときの注意点など、さらに前回ウッドデッキのお話をしたので、ウッドデッキとの違いもご紹介したいと思います。

◆家の縁側とは
昔の日本家屋には必ずといっていいほどあった縁側ですが、最近の特に都市部の家ではなかなか見かけなくなりました。
そもそも縁側とは、どういう場所を指すかご存知でしょうか?
それは、和室と外部との間にある板張りの空間のことをさします。
簡単に表現すると、和室に入る前室のようなもの。縁側は接客、コミュニケーション空間とも言えます。

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◆縁側の種類
縁側には2つの種類があります。くれ縁(くれえん)と濡れ縁(ぬれえん)です。

①くれ縁(くれえん)
板張りの縁側が内部空間
雨戸(今どきはシャッター)の内側にあるもの。
内部のくれ縁は廊下を兼ねるケースもあります。

②濡れ縁(ぬれえん)
板張りの縁側が外部空間
雨戸(今どきはシャッター)の外側にあるもの。
外部ならば雨にあたり濡れるので、濡れ縁になります。

◆ウッドデッキとの違い
縁側に似ていますが、ウッドデッキの方が奥行きがあります。
濡れ縁を現代風にアレンジしたものが、ウッドデッキといえるかもしれません。

◆縁側の役割とその魅力
・夏の暑さや冬の寒さをコントロールする
・縁側が部屋の延長となり、部屋が広く見える
・庭の景色を楽しむ場となる
・日差しの熱をため込み、日光浴や洗濯物を乾かすサンルームがわりになる

縁側には夏の暑さや冬の寒さをコントロールするという機能が期待でき、1年を通して室内を快適に保つことができます。
ここ数年、記録的な猛暑に悩まされている人も多いと思いますが、縁側があれば風が通り抜け、暑さを和らげることができます。そうしたメリットは、今どきの家づくりにも十分活かせることでしょう。

◆縁側のデメリット
・縁側を設置するためのスペースが必要
・雨風や直射日光による劣化、カビや腐食が生じやすいため、定期的なメンテナンスが必要
・プライバシーや防犯への対策が必要
・庭の景色を楽しむ場合は庭の手入れが必要

◆設置するときのポイント
・どう活用したいのかを家族で話し合いましょう。
・縁側から見える景色を考えてみましょう。
・防犯上の問題について注意しましょう。
・プライバシーを確保するためにも、外部の道路からの目線を遮る仕掛けや侵入されにくい工夫をしましょう。

◇まとめ

機能的にも優れ、心を癒やしてくれるプラスαの空間、縁側。 形にとらわれない自由な発想で、ご自身の家族のライフスタイルに合わせた縁側を考えてみてください。 きっと家づくりが楽しくなって、毎日の暮らしも充実したものになるでしょう。